ニホン蜜蜂専科「葵工房」は、千葉県の北部中央に位置する「富里市」。
面積のおよそ68%以上が山林と農地に囲まれた自然豊かな環境にあります。
「葵工房」では、日本蜜蜂たちが、そんな富里市の豊かな自然に育まれるよう、極力、人の手を加えずに、一つの敷地に1~3群という少ない数の巣箱を置くことにより、日本蜜蜂同士の蜜源の奪い合いを避けたり、蜜蜂特有のダニやウイルス感染症のクラスターを防ぐような取り組みをしています。
好きだから出来る重箱式巣箱での自然に近い良質な蜂蜜作り
蜜蜂は、主に春先になると分蜂(ぶんぽう)と呼ばれる巣別れをします。毎年のように、その時期になると、テレビや新聞のニュースコーナーで「大量の蜜蜂の群れが都会に出現!」と放映されますね!?これが、新たな巣作りをするために分蜂(ぶんぽう)をした蜜蜂たちなのです。
新たな巣箱に入居(分蜂)をしているニホンミツバチ。
特に、最近では、ビルの屋上などで、「都市型養蜂」というのが盛んに行われるようになり、今まで以上に、蜜蜂と遭遇してしまう機会が増えるかもしれませんね!?
ただ、一般的な養蜂家さんは、逃げ出すことのほとんどないようにセイヨウミツバチを飼いつつ、こういったトラブルを避けるため、巣枠式巣箱という管理しやすい巣箱を使用し、女王蜂や働き蜂などの成長具合い、病気予防・対策などの健康管理をしています。
一般的に知られている管理のしやすい「巣枠式巣箱」
葵工房では、敢えて、極力、自然に近い状態を保つために重箱式巣箱を使い、春先になると、毎日30箱あまりの巣箱を一つ一つ丁寧に観察し、分蜂をし始めた蜜蜂たちが他へ飛び立たないように、ひたすら走り回りながら、新たな巣箱に引っ越しをさせています。
自然に近い状態で飼育する「重箱式巣箱」
また、日本蜜蜂にだけ誘引効果のあるフェロモンを出す蘭の花「キンリョウヘン」を使い、分蜂した日本蜜蜂を新たな巣箱へと導くという手法も使います。
キンリョウヘンを付けた重箱式巣箱に集まった日本蜜蜂。
正直、この時期になると、雨でも降らない限り、他の用事は一切できません。
「日本蜜蜂から、かたときも目を離したくない!」という強い思いがないとできないことだと自負しています。
日本蜜蜂からいただいた蜂蜜は、一切、手を加えない自然のまま瓶詰め
蜜蜂が一生で集められる蜂蜜の量は、わずかスプーン一杯ほど。。。
そんな、貴重な蜂蜜であるだけに、蜜蜂からいただいた蜂蜜は、不純物を取り除くために網で濾すことのみ。 加熱処理や余計なものを加えるなど、一切、手を加えずに瓶に詰めています。